ウィルチェアーラグビーとの出会い 後編

~ウィルチェアーラグビーとの出会い 後編~

最初は軽く数回、ゴツン!とあたってもらった
衝撃は思ったよりあるけど、これなら耐えられると思った

「じゃー、お互いに走って当たってみようか」
そう言われたぼくは、少し離れたところから車いすをこぎ、スピードをあげながらこっちへ走ってくる選手に向かっていった

「ガシィーン!」

ものすごい衝撃を受けたあと、車いすごと倒された
まわりにいた人たちが笑いながら助け起こしてくれたけど、ぼくは別なことを考えていた

「・・・コケてもいいんだ・・・」

倒されたことよりも、車いすで倒れて良いことにオドロイタ

病院で一度車いすごと転んだ時は、まわりが大慌てしてた
看護師の方達が急いで助け起こしてくれ、どこかケガをしてないかと何度も聞いてきた
それなのに、このスポーツは倒されるのが普通・・・

気が付くと、ぼくも笑っていた

「スゲー!」

そうして僕のラグビー人生が始まった

ラグビー出会い後編